防災シリーズ① 防災を通じてみんなの「安心」を形にする
2025.10.17
本日は当社の本拠地である中野坂上にあるビルで防災訓練がありました。
そこで、今回は防災についてお話をしたいと思います。
近年、地震や豪雨などの自然災害が各地で頻発するなか、「高齢者や小さな子どものいる家庭では、どのように備えればいいのか」というご相談が増えています。体力の低下や判断の遅れが避難行動に影響する高齢者世帯では、日常生活の安全を確保する防災対策がとても重要です。
今回は、実際に当社が行ったサポート事例をもとに、家庭内に潜む危険とその改善方法をご紹介します。
これは、私が2024年に現場で勤務をしていた時に、実際に依頼を受けたものです。
ご相談をくださったのは、80代のご両親と同居されているご家族でした。
「避難経路に物が多くて心配」とのことで現地を確認すると、長年使っていない収納棚や段ボールが廊下に積まれ、通路の一部がふさがれていました。
夜間に停電が起きた場合、暗闇でつまずく可能性があり、特に足腰が弱い高齢者にとっては非常に危険な状態でした。

避難経路を確保することを最優先に整理をする計画を。
当社ではまず、家全体の動線を確認し、避難経路を確保することを最優先に整理をする計画を立てました。
不要な家具や荷物を整理し、よく使うものだけを手の届きやすい場所にまとめることで、通路にゆとりを持たせました。また、停電時でも安心して移動できるよう、明暗センサー付きのLED照明を設置。暗くなると自動で点灯するため、夜間の転倒リスクを大幅に減らすことができます。
さらに、家具の転倒防止金具の取り付けや、ガラス飛散防止フィルムの施工も行いました。大きな揺れで家具が倒れたり、ガラスが割れて飛び散ったりすると、避難経路が塞がれ命の危険につながることがあります。壁の材質に合わせた専用金具でしっかり固定することで、揺れにもなるべく耐えられる環境を整えました。
作業完了後には、ご依頼者様から「以前から気になっていたが、どこから手をつければいいのか分からなかった。ベンリーさんにお願いして本当に良かった」とのお言葉をいただきました。ご両親も「夜でも明るくて安心」「廊下を歩くのが怖くなくなった」と笑顔を見せてくださり、ご家族全員に安心感が広がりました。

防災対策は日常生活の中で少しずつ備えることが大切。
高齢者のいるご家庭では、日常の慣れによって危険を見過ごしてしまうことがあります。
玄関や階段に置かれた荷物、電源コード、家具の配置など、普段は気にならなくても災害時には転倒や感電の原因になることがあります。わずかな段差や障害物が避難を妨げる要因にもなります。こうした“日常に潜む危険”を見逃さず、専門家の目で点検し、改善策を提案することが私たちの役割です。
防災対策は「その時」が来てからでは間に合いません。日常生活の中で少しずつ備えを整えることが、家族の命を守る大切な一歩です。
私たちは、家のクリーニングや設備のメンテナンスにとどまらず、安全で安心な暮らしを実現するための総合的な防災サポートも行っています。

「安心」を形にすることが私たちの使命。
様々な生活支援サービスを通じて、ご家庭の「安心」を形にしていくこと。それが私たちの使命だと感じています。
困っていること、将来に向けて備えておきたいことがあれば、一人で何とかしようとせず、いつでも私たちにご相談ください。
Webからでもお電話でも、ご相談・お問い合わせはいつでも無料です。お気軽にお問い合わせください。